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春三月いっせいにお遍路さんが動き出します。四国霊場第一番霊山寺「発願の寺」と言う事で雨の日でも大勢のお遍路さんで賑わっていました。巡拝は第一番霊山寺から第八十八番大窪寺を経て第一番霊山寺に至る「旧へんろみち」を一巡します。
千二百キロ余りの道のりを六区間に分け、全行程を歩きます。
巡拝は遍路の伝統を重んじて、八十八ヶ所の他「番外霊場」「元札所」「お大師様ゆかりの霊場」を、白装束に菅笠、金剛杖そして前掛け、この前掛けの中にはお参り道具一式(ローソク、線香、火、写経、納め札、お賽銭)、背中のバックの中は(着替え、洗面具等)約6キロを毎日背負って金剛杖を頼りに、一日に20キロから30キロ前後歩いてお参りします。
春三月はまだ寒く、朝白装束に身をつつみ、霊山寺の本堂で朝の勤行を終え、「さーこれから出発」と言う時は、身体中が緊張と不安でいっぱいになり、胸が何か「じーん」として普段と違う体験した事の無い始めての気持ちでした。